ふくしま学力向上委員会

2017.10.23

中学生の国語で壁になりやすいポイントと、それを超えるためのコツとは?

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前回では小学校国語の力を上げるために「思考力」を鍛える大切さを紹介しました。今回は、中学国語を上げるためのポイントについて解説。小学校の時は出来たのに、中学に入学したらガクンと成績が下がってしまった...とため息をついている保護者の方は少なくないと思います。中学からの壁を乗り越えるにはどうしたらいいか?来年中学に上がる小学生を持つお母さんも要チェックです!

国語の高校入試では点数配分のうち、約65%が文章問題+作文!

まずは高校入試の配点について説明します。ベスト学院の模擬テストでは、過去の公立高校の入試傾向を踏まえながら28点を文学的文章・説明的文章から読み解く読解力、5点を作文に振り当てています。つまり50点満点のうち半分以上が、読解力や思考力を求める問題が占めています。ですので、そこをしっかりと解けるようになれば、一般入試での合格ラインに十分届くと言えるでしょう。


中学国語における、「中一の壁」とは??


中学生になってから国語につまずく大半は、文学的文章でもそうですが、論説文(説明的文章)に出てくる難解な用語が壁となって、苦手意識を持ってしまう子が多いんですね。文中に出てくる難しい言葉に翻弄されて、最後まで内容が理解できない、理解できないから筆者の意図が読み取れない、読み取れないから問題が解けない、となってしまう。中学では読解力を上げるためには"語彙を蓄える"ことが大事になってくるのです。

中1~2生の国語で、一番大事なこととは

中1~2年生までは、難しい用語をひとつひとつクリアして、語彙を蓄えることが重要といえます。そのためには試験前だけの勉強ではなく、日々の積み重ねが一番大事。学校や塾などで、教科書に出てきた知らない言葉を1つ1つ貯めていく習慣をつけるんです。そうすれば、初めて読む文章でも理解しやすくなる。早い段階から中一の壁を乗り越えられれば、中2、3年生になった時のアドバンテージにできるんです。

中3生になってから、読書を始めたのでは遅い。

 では、語彙力に自信のない今の中3生はどうすればいいか。この時期になって国語の成績を上げるために『本を読みなさい』と言われても、スタートが遅すぎますよね。スポーツの試合前に筋トレから始めるのと同じで。だからと言って国語の成績を上げられない...というわけではありません。私はよく「文章を"要約"する」ことを重点に置いて授業をしています。つまり、読み慣れない説明的文章を部分部分でとらえ、何が言いたいのかを簡単な文章で伝える課題を与えています。

要約する、と言われると難しいイメージがありますが、例えば『桃太郎』の話を3分間で相手に伝えなさい、とすると「桃太郎が、村のために、家来たちと鬼退治をして、村が平和になった」、というのをざっくり説明することはできますよね。これが要約です。話が長い相手の言いたいことを『つまりこういうことだよね』とポイントをとらえて伝えること。そういった訓練を繰り返すことで、読解のコツを掴んでいくことができるのではないでしょうか。

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具体的に、要約する力をつけていくためには?

今使っている教科書、あるいは1年、2年の時の教科書でもいいので、まずは1つの文章を5行くらい段落ごとに分割して、どんなことについて語っているか、どんなこと、モノが登場しているかなど、段落ごとに理解します。最後までいったら、次にそれぞれの内容を繋げて、全体の流れを把握していく。そうすると全体像が見えてくるので、この段落とこの段落は対比させているなとか、筆者が言いたいことはこれだな、とか最終的に主題が捉えやすくなるんです。たとえ知らない言葉が出てきても、全体像が見えていれば前後の流れから内容を把握することができますしね。

古文や漢文は"基礎力"を重点的に身に付けること。

国語は現代文に重みを置きがちですが、古文・漢文(※)も忘れてはいけません。ですが、この2つに関しては大事なのは"基礎力"。古文では文法や読解力ではなく、文の解釈がメインとなります。歴史的仮名づかいを現代仮名づかいに直したり、状況説明をしたり、などですね。 漢文も同じく、返り点、書き下し文ができるなど基本的な知識があれば解ける問題が出されています。 (※...漢文は2015年から入試問題に出題されるようになった。)

ただ、古文では私たちが普段の生活でふれないモノの言葉が多く出てきます。例えば、「てふてふをとらえた」という一文があります。この『てふてふ=蝶々』の読み方と意味を知らないと、この文の意味がわかりませんよね。でも、知っていれば野原とかで蝶々をつかまえたんだなとイメージがしやすくなる。中学古文では問題数に触れながら、古文独特の表現方法と単語のストックを増やしておくことが大事ですね。古文・漢文に関しては、習うより慣れろということですね。

・・・小柴先生のまとめ・・・
国語は、物事の本質をとらえる力を鍛えるための最たる科目。だからこそ、短期間で育ちづらいマイナス面がありますが、単語や段落などを部分的にとらえ、それを繋げていく訓練を続ければ、短期間でも成績アップは可能!

ふくしま学力向上委員会から一言

・国語入試の大半を占めるのは読解力問題。 ・中一の壁になりやすいのは、論説文における言葉の語彙力。 ・ポイントは文章を分割して読み、要約すること。 ・古文、漢文は基礎を重点的に取り組む。 ・問題をクリアしながらコツをつかむ。習うより慣れよう!

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