ふくしま学力向上委員会

2018.01.25

差が付きやすい科目で受験を有利にする方法

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今回は、「差がつきやすい科目で受験を有利にする方法」についてお話します。科目に関わらず共通して言えることは、まずは、「自分を知ること」がスタートになります。
受験というのは無制限に時間があるわけではなく、決まった時間の中で1点でも多く点数をとったほうが有利です。その決められた時間の中でどうやって点数をとっていくかがポイントとなります。重要な事は、普段から「自分はこの問題なら解ける」「この問題は解けない」というのを把握しておくという事です。
高校受験のお子さんを持つお母さん、「要チェック」です!

問題を見る力があれば、有利に戦える。

平成29年度福島県立高校入試の場合、問題ごとの正答率40%以上が7割以上出題されました。正答率40%未満の問題が3割以下。つまり、正答率40%の問題を正解できれば、一般の進学校の合格圏内に入る可能性が高い。テストの最中に、「これは40%以上だろう」「これは20%ぐらいだろう」と判断できる"見る力"があれば、受験では有利に戦えると思います。
それでは、問題を"見る力"を養うにはどうしたらいいのか。やはり、数をこなすしかありません。
関東圏と福島県の学習塾に通う生徒たちの一番大きな違いは、模試や試験慣れをしていないことです。テストを受ける機会をきちんと作ってあげて、「このテストでは結果はこうだった」など、繰り返し検証していく機会があれば、問題を"見る力"が身に付いていきます。

一番差が付く科目は、「数学」です!

科目で見ると、一番差が付くのは「数学」です。
理由としては大きく2つ。まず1つ目は、"積み上げ式"の科目なので、どうしても早い段階から勉強していた生徒とギリギリになって受験勉強を始めた生徒の差が出てしまいます。
福島県は部活動がとても盛んなので、部活が終わってから受験勉強をするという生徒さんもいらっしゃいます。そんなときに、理科や社会などは、単元ごとで勉強しても比較的点数がとれる科目と言えます。たとえば理科は、「今日は天気の勉強をしよう」「科学式の勉強をしよう」とした場合でも、その単元だけでも正解を導くことができます。このような特徴を理科や社会は持っています。

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しかし、数学はそうはいきません。
専門的な話になりますが、たとえば、入試の構成は、大問1番から7番までの構成になっていて、6番のカテゴリーが「関数」というものになります。
関数は、中学3年で「二次関数」、中学2年で「一次関数」、中学1年で「比例反比例」、さらに小学生で習う単元までさかのぼることになります。つまり、「自分ができない原因」が小学生の単元にあるのかもしれないということです。小学校5・6年生から勉強を振り返っていかないと「関数」につながらないという恐れのある教科なので、そういう意味で数学は差がつきやすいのです。

難易度の高い「数学」で差をつけよう!

2つ目の理由は、難易度の高さです。
福島県立高校入試の数学は、難易度が高い状態を維持し続けています。ここ5年の平均点を見ても、5教科の中で一番低い科目となっています。そうなると、出来る子と出来ない子で大きな差がつきます。

ハイリスク&ハイリターンだが、それだけ大きな魅力がある。

入試にもよりますが、ベスト学院の塾生からの聞き取り調査によると、安積高校の数学の平均は27~28点ぐらいでした。しかし、その中でも40点を超える生徒がいます。数学という1教科で15~20点差がついた場合、他教科で20点分を巻き返すのはなかなか苦しい。ベスト学院の安積高校合格者の英語の平均は40点近辺、それ以上点数を上げていくのは難しく、つまり、数学でアドバンテージをもっているとそれだけ受験が有利になります。
このように大きな効果は得られますが、数学は得意になるまでにも時間がかかるので、ハイリスク&ハイリターンな科目です。それだけに大きな魅力があります。
しかし大前提は5教科をバランス良く学習することが高校入試を突破するために必要です。数学だけに偏らないように注意しましょう。

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数学が得意になるためには、どうしたらいいか?

数学は、代数学(計算)、幾何学(図形)、統計学(確率)の大きく3つの系統に分かれています。代数学の範囲に関しては「反復練習」。幾何学の範囲に関しては、今、体験をしている子たちが実際に減ってきているので、「経験や体験をさせてあげる機会をつくる」ことが大事です。
福島県の入試の問題は、最後に空間図形が出ます。紙面では平面に描かれていますが、実は立体というもの。イメージを描きながら、立体にしたり回転させたりしなければ解けない問題ですね。実際に切って断面を見たり、描いてみないと、図形は理解できないので、それを受験までに経験させることが大事です。
昔は、学校の図画工作の時間でダンボールの切り口を見たり、実際に体験する機会もありましたが、現在はその時間が減ってきており、図形の苦手が生徒も多いようです。

中学3年で習う最後の単元も重要な存在

数学の入試問題を解くためには、中学3年の最後に習う単元の考え方も必要になることもあります。
たとえば、昨年の入試の数学の学習範囲出題状況なのですが、中学校3年生の学習内容が46%も出ているのです。今までは、7割は中学1年と2年で、3割は3年生と均等だったイメージがあるのですが...。数学は積み重ねの教科なので、実は、3年生の内容だけでなく、中学1年、中学2年の内容とも重複します。
つまり、最後の単元まで、早く勉強して経験値を積むことが大事だといえます。その単元をやっていないと過去問すら解けない、というのが現状なので、それだけ、数学で差がついてしまいます。

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ふくしま学力向上委員会より一言

いよいよ受験も本番です。福島県の高校入試では数学の平均点が一番低い。
すなわち差がつきやすい科目です。数学を得意科目にすればもちろん有利になりますが、数学だけに偏ることがないように注意しましょう。「自分を知ること」で問題を見る目を養いましょう。安易に問題を予想するのではなく、基礎から応用まで身につけて、万全な体制で臨みましょう!

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