あのプロはどうやって夢を叶えた?

2018.06.11

科学者/宇野 賀津子(ウノ カヅコ)さん

子どもの頃からの夢を叶えて活躍している様々な職種のプロフェッショナルたち。どうやって憧れの職業に就くことができたのか、そのために学生時代にどんな努力をしたのか伺ってきました。

どうすれば科学者になれるの?

子どもの頃の得意科目、苦手科目は何でしたか?

得意だったのは、やはり理科です。なかでも生物は得意でした。でも、テストの点数はそんなに良くなかったと思います。

苦手科目は体育です。それから、高校に進学してからは、英語が苦手になってしまいました。数学も途中から全くついていけなくなってしまいました。

その科目が好きだった理由、嫌いだった理由はありますか?

私が生まれ育ったのは、大きな前方後円墳があることで有名な大阪府堺市。
自宅の近くには、履中天皇陵があり、まちなかにも関わらず自然が豊かな場所でした。

祖父が生き物好きだったこともあり、私も生き物に興味を持ち、小さい頃は青虫や毛虫など、昆虫などに興味を持つようになりました。

体育が苦手だったのは、体を動かすのが苦手だったからです。英語と数学が苦手だったのは、まじめに授業を受けていなかったからです。

苦手科目を克服するために行ったことはありますか?

中学から高校1年までは、まじめに授業を受けなくても、なんとかなっていましたが、高校3年になる頃には、かなりの落ちこぼれになっていました。

でも、大学では生物を学びたかったので、生物学科のある大学で、頑張ればなんとか合格できそうな大学を探し、大阪市立大学に狙いを定めました。
そこに入るためには、当時の入試の点数で100点ほど上げなくてはなりません。
英語はどんなに努力しても20、30点しか上がらないだろうけど、数学なら可能性があるかもしれないと思い、家庭教師について、中学1年から数学を学び直しました。
自分がどこでつまずいているかが分かってからは、少しずつ理解できるようになっていきました。

でも、あとになり「英語ももっと頑張っておけばよかった!」と後悔しました。
受験前は生物学で英語がそんなに必要になるとは思っていなかったのですが、科学者の論文のほとんどは英語です。
論文の英語は高校の教科書より簡単なので、なんとか読んでいますが、英語も勉強していたら、もっと楽だったのになと思うこともあります。

高校、大学に進学する際、どれくらい受験勉強をしましたか?

高校受験のときは、それほど勉強しませんでした。
その結果、高校に入ってから落ちこぼれてしまったので、大学受験では、帰宅後、毎日2、3時間、集中して勉強しました。

今の仕事の中で、学生時代の勉強が役に立ったことはありますか?

数学をしっかり学んでおいてよかったなと思っています。

ある場合、それはどのようなことですか?

合格ラインスレスレでしたが、数学を中学時代にさかのぼって学び直したことで、統計の数字が示すものをなんとか理解できるようになりました。
あのとき、数学をきちんと学び直していなかったら、科学者になってからちょっと大変だったかもしれません。

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科学者になるためのQ&A

科学者になるためには、どうしたらよいですか?

科学者は「学者」です。
まず大学・大学院に進学し、自然科学を学び、修士(マスター)や博士(ドクター)などの学位を取得することが必要です。

修士と博士の違いについて教えてください。

修士(マスター)は、大学卒業後、大学院で2年間(在籍できる限界は4年間)、決められた単位を取らなくてはなりません。
修了の際、提出した「修士論文」が教授会に認められれば、学位を取得できます。
博士(ドクター)は、修士課程修了後の3年間(在籍できる限界は6年間)に取得します。ここでは研究と論文の作成が中心になります。
学校から求められた論文を提出し、教授会の審査に合格すれば、博士(ドクター)の学位を取得できます。

どんなところに就職できますか?

大学や大学院、その系列の研究所のほか、民間企業の研究機関に就職する人もいます。

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<科学者>
宇野 賀津子(ウノカヅコ) さん/(公財)ルイ・パストゥール医療研究センター基礎研究部 インターフェロン・生体防御研究室

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